さては烏の跡ぞ知られじ<05>

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 ビチャリと地面を踏みつけると、ダチャオ像の上、狭い広場の端から駆け出し剣を振り上げ挑みかかってくる男から身を翻す。真正面から受けるのではなく隙を窺う冷静さはカンセルの頭の中に残っていた。
 第一撃を回避しても、二撃目、三撃目が繰り出されてくる。地面を転がり岩を飛び越え、カンセルは相手に向き直った。
「目障りだったんだよ、お前も、ザックスも、あのクソガキも!」
 霧雨は土埃を吸って重くなり、カンセルの視界を悪くしていた。普段の冷静さをかなぐり捨てたルクシーレの怒号に続いて、彼の放ったブリザラがカンセルに襲いかかった。
「出来損ないのくせに偉そうな顔しやがって、田舎者同士の仲良しゴッコも、反吐が出る!」
 ザックスは、ルクシーレをどう思っていただろうか。自分を持ち上げ擦り寄ってくる後輩に、親しみはあっても扱いづらく感じていたように見えた。
 ルクシーレの本性に気づいてはいなかったのだろうが、少なくともザックスは金髪の少年ほどにはルクシーレを可愛がっていなかった。かつてアンジールがザックスにしたようにも接してはいなかった。
「どいつもこいつも、俺を無視しやがって……俺がどんな思いでいたと、どれだけあいつに尽くしてやったと思ってるんだ!」
 激情に駆られてはいても、ルクシーレの太刀筋は冷酷で魔法もまさしく脅威であった。触れる者を凍てつかせるブリザラは、いつカンセルの頭上に現れるかわからない。
 微笑を湛えるダチャオ像の見守る中、カンセルとルクシーレは戦い、避けあい、けれど決して逃げることも逃すこともなかった。ここで必ず仕留めなければならないと、二人とも頭で、心で認識していたからだ。
「わかってるさ、お前が誰より頑張ってたこと」
 ルクシーレの怒号に比べれば小さな声でカンセルは呟いた。迫りくる氷を斬り捨て、雨で煙るダチャオ像をすり抜けて反撃の時機を探る。
「ふざけるな!」
 雷鳴のような怒鳴り声にカンセルの頬が引きつった。顔を顰めそうになったところに、鋭く煌めく剣先が突き出されてきた。
 鍔で角度をなんとか反らすと、ガキンと重い音がする。切り伏せてこようとするルクシーレとそれを阻もうとするカンセルの剣は噛み合い、二人は互いの間合いの中で身動きがとれないほど衝突していた。
「あんたより、ザックスより、俺のほうがよっぽど優秀だった」
 燃えるようなルクシーレの眼がカンセルを睨みつける。侮蔑と軽蔑と憎悪と嫌悪、そのどれもがこれまでにない激しさでカンセルに注がれている。
 ルクシーレがザックスを評価しているほどには、ザックスはルクシーレを重宝していなかった。その事実がルクシーレのプライドを傷つけ、優しい言い方をすれば寂しい気分にさせていた。
 その動揺がルクシーレの眼を曇らせ、カンセルへの憎しみを強めていた。ザックスに向けられるべき力を代わりに受け止められるなら、こんな光栄で幸福なことはない。
 だからこの手に感じる痺れは当然で、それを味わうカンセルの胸からはルクシーレへの感謝すら溢れ出していた。
「必ずこの手で捕まえて、それを証明してやるぜ!」
 両手で振り下ろしたルクシーレの剣と両手で受け止めるカンセルの剣が、ガチガチと不快な音を鳴らしていた。これ以上前には出せない、後ろに退くなら同時しかない。
 なんの合図も必要なく、二人は互いに反発して距離を取った。互いに互いを薙ぎ払うと、その衝撃でカンセルは大分後ろに飛ばされた。
 なんとか着地し泥に汚れた膝で立つと、カンセルの右腕には真新しい痛みが走り、疼く熱と肉の斬られたピリピリとした緊張が刻まれていた。
「俺は、クラス1stになるんだ。世界に名を馳せる英雄になるんだ!」
 同じように汚れた姿で、ルクシーレは叫んだ。袖のない彼の腕にも同じような傷があって、赤い血がそこから流れ出している様子が見えた。
「お前らと一緒にするな‼」
 痛む様子を微塵も見せず、ルクシーレは再び駆け出した。カンセルは剣を握り直し、進んで彼の標的になった。
 カンセルはザックスの盾になりたかった。守りなど考えずなんにでも我武者羅に挑む彼が、少しでも傷つかないよう守ってやりたいと思った。
 彼を傷つけるものは、自分ですら許せなかった。だから彼を好きでいた気持ちを伝えようなど考えたこともなかった。
 けれどカンセルは、この旅の間にようやく気づき始めていた。彼のためじゃない、自分はどうやら彼のためではなく、自分のために告白しなかったのではないか。
 告白して、一緒に居られなくなることが怖かった。当たり前のように話しかけられる関係を壊したくなかった。
 拒絶されるのが嫌だった。受け入れてもられないのが嫌だった。
 だから伝えなかった、これまでも、これからも──。
「お前は、あいつをなんだと思ってたんだ?」
 自分を傷つけたがらなかったカンセルは、ザックスを理由にすればいくらでも傷つくことができた。負荷の高すぎる魔晄の中に身を浸すこともできたし、後輩の凶刃に身を挺すことを躊躇わない。
「ザックスは、ソルジャーである以前に一人の人間だ。それがわからない奴に、ソルジャーである資格はない」
 誰かを好きな男を好きになったのだ、と、諦めようとした。自分を好きでない男でなければ好きにならなかったのだと思いこんだ。
 きっとカンセルは、好かれる自信がなかった。好かれる努力を、好きになる努力を怠った。だからこれは当然の叱責で、けれど今初めて戦い始め、抗い始めたカンセルは大人しく斬られるわけにはいかなかった。
「黙れ、出来損ないが──‼」
 自分の弱さなら、自分が一番知っている。マスクの下に瞳を隠し、心と頭を偽って、得られずに居た失ったものがこれまでどれだけあっただろう。
 もうカンセルは、失うわけにはいかなかった。その想いを握り締めた右手に掴むと、開いた掌から燃え盛るファイラを相手へ解き放った。
 ブォン、と熱風が空気を揺るがし飛びかかってきたルクシーレを弾き飛ばした。彼の剣はどこか遠くへ跳ねていって、崖からカラカラと落ちる音をカンセルの聴覚が捉えた。
 気がつくとカンセルの胸はハァハァと弾んでいた。拮抗する戦闘力を誇る相手との戦闘は全くの紙一重で、なにか一つミスを冒せば今そこで倒れているのはカンセルの方だったかもしれない。
 ここまで撃ち控えていた渾身の魔法が最大限の効力を発揮したことを確かめると、カンセルは剣を掴んでよろよろと立ち上がった。
「俺だって……、好きでこんな体に産まれてきたわけじゃねぇよ」
 人一倍魔晄耐性があるということは、それだけ魔晄によるステータス増強効果が見こめないということだ。それでもカンセルがソルジャーたり得たのは、偏に彼の努力と、それ以上の意地が働いたからに他ならない。
「でもな、こんな俺にしか、出来ないこともある」
 雨の音は止まず、新たに降り注ぐそれが熱風に切り裂かれた空気を冷やし始めていた。雨と泥とでベタベタに汚れていた顔を拭い、カンセルがルクシーレに近づいていこうとした時、パァン、と、何かの弾け散るような思いがけない音をカンセルは耳にした。
 唐突に腹の上が刺しこむように痛くなって、カンセルはそこを押さえた。すると左手にねちょりと濡れた感覚があって、カンセルの脳裏を衝撃と諦観と、敬服とが同時に駆け抜けていった。
「はは……はは……あははははははは」
 確かな手応えがあったとはいえ、戦闘の最中に警戒を緩ませ、相手の付け入る隙を作った。奥の手を用意していたのがカンセルだけではなかったことに気がつかなかったのも良くなかった。
 この期に及んで反省をしても意味はない。もはや全て手遅れだった。煤けたルクシーレは笑いながらゆっくり立ち上がろうとしていて、対照的にカンセルは足の力を失ってその場に膝をつき、痛む腹から滴る血を止める術ももはやなかった。
「クソ弱いくせに威張りくさって説教して……正義の味方気取りが、ざまぁねぇぜ!」
 片足を引きずりながら、よろよろとルクシーレが近づいてくる。その右手には小さな拳銃がぶら下がっていて、カンセルは自分が撃たれたことを痛覚以外で知覚した。
「武器開発部門自慢の、対ソルジャー用に開発された猛毒入の銃弾です。本当は、ザックスさんのために取っておきたかったんですけど……」
 形成逆転、絶体絶命──そんな言葉が相応しいこんな状況でも、カンセルは我ながら驚くほどに冷静だった。
 この状況から挽回できる確固たる自信があったからではない。自分が死ぬべきであるということ、自分を殺せるだけの強さを相手が持っていることに異論が全く無かったからだ。
 けれど、これだけでは終われなかった。カンセルだって闇雲に遺跡荒らしをしていたわけではない。
 ルクシーレと同様、カンセルも相手を確実に葬るための手段を用意していた。血で汚れ痛みに震える右の手で外套の中を探ると、近くまでやってきたルクシーレが再び引き金を引いた。
「ぐぁ──ッ、ぶ………ふぅ、ク……うう……」
 右肩を撃たれたカンセルは、後方に弾き飛ばされ地面に叩きつけられた。関節が壊れ、腕がもげるかと思った。あまりの激痛にソルジャーらしからぬ声を出したカンセルの周りに、携帯電話と前に買ったタバコとライターが散らばった。
「あーあ、二発も使っちゃった。感謝してくださいね。あなたみたいな半端者に使ってあげるなんて、大サービスですよ」
 自分の勝利を悟ったのか、楽しそうにルクシーレは言った。肌は煤け、服もところどころ焼けてはいたし足をどうやら引きずっている。けれど銃で撃たれ毒を食らったカンセルに比べればどちらが勝者であるのかは一目瞭然だっただろう。
「もう、右手使えないでしょう? 神経が麻痺して、すぐに内蔵も動かなくなります」
 雨で溶けた地面の上にカンセルはうつ伏せていた。辛うじて顔が汚れないように頭を浮かせることはできても、ルクシーレの言う通り利き手は痺れて動かせない。
 心臓が動く度に腹の傷から血が溢れていくように感じた。頭がぼうっとして目が回ってきて、呼吸が苦しく咳きこみたくなってくる。ゼエゼエと喘ぐ口から唾液を滴らせていると、ルクシーレの汚れた靴がカンセルの前に立ちはだかった。
「泥の中で野垂れ死ぬのが、あなたにはお似合いです……よ──ッ‼」
 顎を砕く勢いで硬い爪先に蹴り飛ばされて、カンセルの歯が遠くまで吹き飛んだ。口の中が俄かに血生臭くなって、そのまま窒息するかもしれずにその場でゲホゴホと咳きこんだ。
 麻痺にやられた体が弾んで流血も止まらない。右手をやられてバランスを失ったカンセルは、それでもどうにか体を起こそうとして濡れた地面に左腕を這わせていた。
「これさえあれば、もうあなたに用はない」
 近くにあったカンセルのモバイルを拾い上げると、ルクシーレは冷えた声で呟いた。ザックスからのメールを受け取った端末は、カンセルの切り札だった。ザックスはこちらに向かってきているはずで、確かに彼ならそれを使ってザックスをおびき寄せ、捕えることができたかもしれない。
 しかし先刻のメールは偽造されたもので、ザックスの所在はカンセルも未だ知らなかった。しかもその端末にはカンセルの悪あがきが施されていて、カンセルは震える口唇でにやりと歪な笑みを刻んだ。
「……流石は、神羅製だな……全然、動けねぇや」
 血の味のする唾を吐くと、掠れた声でカンセルは言った。普通の人間なら一分も保たず死んでしまうだろう状況でも、カンセルの肉体はソルジャーとしての強靭さをなんとか発揮してくれていた。
「いいのか……このまま、死んでも……?」
 腹に穴は空いていたし、右肩は壊れてしまった。カンセルの指先は泥を抉り、近くにあった煙草の箱に引っかかった。
「パスワード……?」
 モバイルを開いたらしいルクシーレが怒りに声を震わせた。
 これまで、寝るときも風呂に入る時も、カンセルはルクシーレの前で片時も携帯電話を手放さなかった。相手に画面を見せたことはあっても、認証が必要である事実を知らせたことはない。
 初めてそれを手にとったルクシーレが困惑するのも、焦燥を覚えるのも仕方のないことだった。
「お前には絶対、わからねぇだろうな」
 予め煙草の封を切っておいて正解だったとカンセルは思った。お蔭で最低限の動作でそれを咥えることができる。
 ルクシーレの表情はみるみる強張り、地に伏したカンセルの襟首を掴んだ。そのまま体がぐい、と持ち上げられて、カンセルは痛みに呻いた。
「教えろ、今、すぐに」
 瀕死の重傷でいるカンセルに、ルクシーレは全く容赦しなかった。全身に痛みが走って『この野郎』と言ってやりたい気持ちになったが、カンセルの口唇は濡れたフィルターを噛み締めたままピクピク震えるばかりだった。
「教えたところで、もう、俺に……メリットねぇだろ」
 だらんと垂れた足はもう動かない。右手の指先は感覚すら失っている。左手からぼとぼとと煙草が零れ、見上げる後輩の眼は青く血走っている。
 悔しさを噛み締める相手の表情が眼に入ると、それを見ることができただけでこの痛みとの精算は出来た気がした。
「まあ、でも……最後に一個だけ……、お前の嫌いなお説教、聞いてもらおうか……」
 襟をルクシーレに掴まれたまま、カンセルはずるりと膝から地面に落ちた。口唇に煙草を咥えながらではなかなか喋りづらかったけれど、相手の腕に左手をひっかけるとそのまま上向きを保つことができた。
「お前の言う通り……俺は、出来損ないのソルジャーだった──。給料は悪くないし、適性があるからってソルジャーにはなったけど、戦う理由は、特になかった……」
 自分の体がどんどん死んでいくのがカンセルにはわかった。度々の造反に危険を感じたのか、カンセルも知らない内に兵器開発部門はソルジャーを確実に殺傷できる力を編み出していたのだ。
「それでも……ソルジャーになって、仲間も増えたし、ダチも出来た……失礼な後輩もいたけど、悪くない人生だった」
 ところどころ舌がもたついてしまったけれど、カンセルは思いがけず流暢に喋ることが出来ていた。これが最期だとわかっていたからか、どこかにパスワードの手がかりを探っていたからか、ルクシーレも黙ったままカンセルの声に耳を貸してくれていた。
「でもな……そんな、俺でも……戦う理由を、見つけたんだ……会社のためでも、誰かのためでもない──俺、自身のために……戦う理由が、できたんだ……」
 これ以上は、無理かもしれない。いつまで自分の意識が、精神が、肉体が保つかわからない。
 だからカンセルは、なけなしの力を自分の左手の指にかけた。相手の腕は砂と雨でベトついていたが、カンセルの加えた力を敏感に察してくれた。
 カンセルは震える指で自分の口許を指差した。ずぶ濡れのまま二人はダチャオの麓に蹲っていて、その傍らにカンセルが先日買った安物のライターが落ちていた。
 死んでいく者への同情か、焦る気持ちが働いたのか、ルクシーレはそれを掴むとカンセルへと差し出した。ルクシーレの親指が濡れたライターの銀色の輪を押さえ、それをカチリと回した瞬間夥しいほどの火焔が立ち上り、ライターの油で汚れたルクシーレの指に噛みついた。
「うゎ……あ……ぎゃああああああ」
 炎はまるで生き物のようにルクシーレに襲いかかった。ダチャオの中で見つけた灯──水神の力でも借りなければ決して消えない呪いの火は捕まえた獲物を焼き尽くすまで離さない。熱さに驚きルクシーレが手を離した隙に、カンセルは左手で地面を突いて転がるようにして距離を取った。
「ああ、あぁあああ、あつい、焼け、消し、て、ぁああああああ」
 雨のせいでライターが油に塗れていたことにルクシーレは気づかなかった。彼がカンセルの後輩だったことも、彼にとっての不運だった。
 炎に焼かれて踊り狂うルクシーレを眺めながら、カンセルは胸の奥がどんどん冷えていくのを感じた。赤い炎に巻かれながらどんどん黒くなっていく青年を見つめ、カンセルは憐憫と罪悪感とに黒い瞳を滲ませた。
「ザックスは……死んじゃ、いけない……。あいつを、待ってる、娘がいるんだ……」
 腕をバタつかせ、よろよろとあたりをうろつき、奇声や絶叫を上げていたルクシーレが膝をつく。それが漆黒の塊となり、やがて動かなくなっても、炎はまだ消えることなく彼を抱き締め続けていた。
 呪いの炎を閉じこめていたライターも、二人の携帯も多分一緒に燃えてしまった。青い瞳はもはや溶けて消えてしまって、彼がソルジャーであったことに誰も気がつかないだろう。
 だけど、カンセルだけは知っていた。ルクシーレは優秀なソルジャーだった。彼の志の高さも、夢を追い求めるストイックさも、命令に忠実たろうとするその姿勢も紛れもなくソルジャーだった。
「悪いな……俺の勝手に、付き合わて……お前まで、死なせちまって……」
 労う言葉は相手にはもう届かない。立ち上る炎にブスブスと雨が刺さって、煙になって立ち上るのを見ていたカンセルの視界が縮んだ。
「恨み言なら……あの世で、たっぷり、聞いて、やるよ……」
 目の端から暗い部分が増えてきて、瞼を開けていられなくなる。顔を起こしていられずにカンセルの頰がべっとりと地面に沈んだ。
「だから………、ザックス………生きろよ………」
 一分でも、一秒でも長く。生きてくれ、生き延びてくれ、彼女に笑顔を見せてやれ。お前の逢いたいはずのあの娘は、今でもお前を、誰よりもお前を待っている。それがどれだけの勇気か、どれだけつらいか、苦しいか──。今カンセルが味わっているそれ以上の辛苦に彼女は脅かされているに違いなかった。
 辺りはまだしとしとと降る雨に包まれ、じっとり湿った薄もやが二人に覆い被さっていた。けれど、空はいつかは晴れる。だって彼が目覚めたのだ。
 ザックスはどんな空でもきっと晴らしてくれるだろう。カンセルはそう願い、信じ、だからなにも怖くはなかった。
 じわじわと蝕んでいった毒がカンセルの生気を奪い、彼をただのモノへと変える。二人の男の屍を腹の上に乗せたまま、ダチャオ像はいつもと同じ微笑を浮かべて佇んでいた。